リチウム乾電池を備蓄!液漏れでダメになるアルカリ電池との違いは?

地震や台風など、緊急時の避難用に防災グッズを用意している方も多いと思いますが、長期保存中に液漏れして、ぜっかく準備したアイテムごと使えなくなってしまうリスクのあるアルカリ電池を備蓄していないでしょうか?

そこで、さまざまな電池の中でも保存期間が長く、LEDタイプの懐中電灯やランタン、携帯ラジオなどを長時間使うことのできる単三や単四のリチウム乾電池について、おすすめの使い方をはじめ、アルカリ乾電池などと性能を比較してみました。

地震などの災害時に液漏れしていたらアルカリ電池は使えない!

寝室の枕元をはじめ、防災リュックや車内にも常備しておきたいLEDライトですが、100円ショップなどで市販されている激安のアルカリ乾電池を、何年も入れっぱなしにしていないでしょうか?

アルカリ乾電池のデメリットは?

  • アルカリ乾電池が古くなると電池容量が減ってしまう
  • 使用推奨期限が過ぎていなくても液漏れリスクが増える
  • 機器内で液漏れすると基板などが故障して使えなくなる

ホームセンターやコンビニなど、比較的入手しやすいパナソニックのアルカリ乾電池では、長期間保存できるように液もれ防止製法が採用されていますが、ダイソーやセリアなどの100円ショップで販売されているような中国製の製品は、すぐに液漏れして使えない状態になることも多いです。

しかも、アルカリ乾電池1本が液漏れを起こしてしまうと、その液体にふれた正常な乾電池までも腐食させてしまいますので、未開封の単三型や単四型のパックごと、本当に必要な災害時に役に立たない状態になってしまっているというリスクもあります。

単三&単四の乾電池を備蓄するならリチウム電池がおすすめ!

LEDフラッシュライトやランタンなどで明かりを確保したり、携帯ラジオで情報を入手したり、電池式のUSB充電器でスマホを使ったり、さまざまな機材の電源を乾電池で備蓄するなら、アルカリ乾電池よりも高性能なリチウム乾電池がおすすめです。

リチウム乾電池のおすすめポイントは?

  1. アルカリ乾電池よりもハイパワーで長時間使える
  2. リチウム乾電池なら最大で15年の長期保存が可能
  3. マイナス40℃~プラス60℃までの環境で使用できる
  4. アルカリ電池よりも約35%軽量なので荷物が軽くなる
  5. 単3&単4しかないがスペーサーで単1サイズにできる

リチウム乾電池を未開封のまま防災リュックなどに備蓄しておけば、アルカリ乾電池よりも長期間保存しておけるほか、液漏れのリスクも少ないので、万が一の災害時にも、LEDライトなどの機器を故障させてしまうことなく、安心して使用することができます。

また、外気温が氷点下での車中泊をはじめ、夏の炎天下での使用でも、マイナス40℃~プラス60℃の環境で動作するような特性となっていますので、液漏れだけではなく、爆発や破裂、発火、発熱などのトラブルや事故が起こりにくいことも、リチウム乾電池が防災グッズとしておすすめの理由なのです。

リチウム乾電池とアルカリ乾電池のバッテリー容量を比較!

単三型のエネループは1,900mAhなど、充電式乾電池にはバッテリー容量が明記されていますが、リチウム乾電池やアルカリ乾電池は、消費電流が異なる機器ごとに放電できる電池容量が変化するため、乾電池本体はもちろん、パッケージなどにもバッテリー容量の表示がありません。

パナソニック単三乾電池のバッテリー量量を比較

リチウム乾電池 3,000mAh(低~中電流域での参考容量)
アルカリ乾電池 2,000mAh(100mAで使用した時の容量)
マンガン乾電池 680mAh(100mAで使用した時の容量)
エネループ(ニッケル水素充電池) 1,900mAh
エネループプロ(ニッケル水素充電池) 2,500mAh

リチウム乾電池は、リモコンなどの低消費電力の機器で使うとアルカリ乾電池と同等の寿命となってしまいますが、レッドレンザーやシュアファイア、マグライトなど、高輝度のフラッシュライトやLEDランタンで使用する場合には、2倍以上の動作時間となることがほとんどです。

また、アルカリ乾電池は5℃~45℃が推奨使用温度範囲となっていますので、真夏や真冬など、その気温の範囲外ではさらにリチウム乾電池が有利となり、エネループなどの充電池と比較しても、使用機器を長時間駆動させることができるようになっています。

アルカリ乾電池よりも長寿命!リチウム乾電池の価格は?

単三型&単四型のアルカリ乾電池は、ダイソーやセリアなどの100円ショップでも4本パックで販売されており、Amazonや楽天市場などで数十本単位でまとめ買いをすることで、さらに激安の値段で通販することもできますが、保存中に液漏れしてしまうと、災害時のために備蓄している意味が無くなってしまいます。

パナソニックのリチウム乾電池の販売価格は?

  • Amazon(単三型4本パック):613円~
  • 楽天市場(単三型4本パック):613円~

アルカリ電池と比較すると、リチウム乾電池は店頭販売されている種類が少なく、パナソニックやエナジャイザーの製品は、4本パックで1,000円以上の値段で販売されていることもあります。

しかし、リチウム乾電池は、低~中電流で放電させた場合の参考容量は単三型で約3,000mAh、単四型で約1,200mAhのように、アルカリ電池よりも長時間使えるほか、重さも約35%軽いので、防災用に備蓄しておく電池の本数を減らすことができたり、避難時の持ち運びやすさもメリットとなります。

また、ビックカメラやソフマップなどでは、単三型4本パックが613円、単四型4本パックが590円で通販できますので、Amazonや楽天市場で購入する場合も同店舗などから送料がかからないようにまとめ買いすると、最安値でリチウム乾電池を備蓄できるようになります。

まとめ

LEDタイプの懐中電灯やランタン、ヘッドライト、携帯ラジオ、電池式のモバイルバッテリーなど、防災リュックに備蓄しておく非常用の乾電池として、リチウム乾電池がおすすめの理由をはじめ、アルカリ乾電池やエネループ充電池などとバッテリー容量を比較してみました。

リチウム乾電池のおすすめの使い方は?

  • LEDライトや携帯ラジオ⇒単3&単4のリチウム乾電池
  • 単1乾電池対応のLEDランタン⇒スペーサーを利用する
  • スマホを充電⇒単3乾電池をUSBに変換する機器を使用

パナソニックのリチウム乾電池には、単三型&単四型のラインナップしかありませんが、ニサクの電池スペーサーなどを利用すると、単一型乾電池サイズに対応したジェントスやコールマンなどのLEDランタンでも使用することができるようになります。

また、LEDフラッシュライトや携帯ラジオだけではなく、カメラ、ストロボ、ヒゲ剃り、電動歯ブラシ、ワイヤレスマウス、ドアモニターなど、大きなパワーで長時間使いたい機材をはじめ、寒冷地のアウトドアなどで使用する機器におすすめの乾電池となっていますので、防災グッズや備蓄用品とあわせてチェックしてみてください。

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